なぜ待機児童が増えたのか（減らないのか）の議論が不足している

　毎日新聞の記事です。待機児童を解消するために、量も質も確保しないといけないという内容です。 こちらからどうぞ。
　量だけでなく質の向上を課題としてあげているだけでも評価すべきなんですが。量も質も向上させるにはお金がかかるから、消費税増税だという論調になっております。でも、そもそもこのような事態を生じさせたのは、政治家＆官僚の怠慢（認可保育所の増設をサボタージュでしてきた）のせいです。ちゃんと対応してこなかったからこそ、まとまった数になってしまい、いまさらお金がないないといっているだけです。長期的な視点にたって、コツコツやっていればここまで問題は大きくならなかったはずです。
　この記事では、あたかも定員が増えたために入所を諦めた保護者が、諦めずに入所を希望したために待機児童が増加したと書いてあります（掘り起し）。ナンセンスですね。待機児童をそもそもゼロにするという本気の目標がないために、このような理屈をもちだしております。この論理でいけば、何時までたっても待機児童はなくなりません。「なくならない」からということで、保育所を増設しても無駄という発想になるのです。