本当に大丈夫？横浜方式で

「待機児童解消加速化プラン」にこの間、待機児数が全国で多い自治体が参加することを決めたという記事を読売新聞がだしております。yahooのHPにとびます。
　横浜方式には、確かに「数字的」には待機児童が減少しておりますが、実態はどうなのか色々と問題が指摘されております。詳しくは過去のブログをご覧ください。それを解消した上での対応ならばいいのですが・・・。この記事だけでは判断できません。
　一番の心配が、企業参入しやすいように規制緩和をしていることです。規制というと、あたかも既得権益を守るための遺物のように思われるかもしれません。しかし、実際にはそうではなく子ども達の安全を守るという側面があります。子ども一人当たりの面積基準や保育士一人当たりの児童数などなど。世界的にみても日本は低いレベルですが、それをさらに低くして、株式会社が参入しやすいようにしております。この線はゆずれませんよ。

子どもにとってどうなのかという視点が欠けている

日経新聞の報道で「小規模保育」の実態が明らかになりました。日経HPにとびます。
　保育士の資格がない人でも保育ができるようにするという改「悪」です。全く、子どもの安全や育ちという視点からの議論がありません。これが可能になれば、そもそも保育士という資格すら不要という事態になる危険があります。ナンセンスとしかいいようがありません。
　なぜ、この段階でこのようなことをいいだしたのでしょうか。想像ですが、さらなる規制緩和をしてもっと低コストな保育所を作るというねらいです。さらに、横浜市のなんちゃって待機児童０のところで保育園が急増したために保育士の確保が困難になっているということこのブログでも報告しました。これは、仕事の割に低賃金におさえられていることが大きな原因です。本来ならば、そこにメスをいれることで問題を解決すべきなのですが、今の国はそんな発想はありません（多分）。そこで、資格のない人でも保育士のようなお仕事をしてもらえるようになれば人手不足も解消するということを国としては考えていると思われます。当然、資格がない人ですから、現状の保育士よりも安く働かすということになります。
　「だめだ、こんな発想では」と思いませんか。「認可保育所を作れ」という要求を増やす必要があります。

横浜市の待機児童解消問題を子育てパパが解説するテレビ番組？？？

横浜市議の古谷氏と市内在住の子育て中のパパの２人で横浜市の待機児童の問題点について解説しております。わかりやすいです。図や写真を使っての解説付きです。保育園のこと以外にも色々と取り上げているようです。ちなみに、今回はVol.8です。こちらからどうぞ。

生活保護減額の影響について

生活保護法の改「正」は、とりあえず前回の国会で廃案にはなりました。しかし、この８月から生活保護基準額については削減されることになっております。それに関連する記事です。Yahoo!ニュースにとびます。
　基準額が下がることにより、就学援助の対象範囲が狭まり、今まで受けていた子が受けられなくなるのではないかという懸念がでております。民間団体の調査では、３割の自治体が来年度以降に「影響がでる」との見通しがでております。就学援助でも、このような影響がでるということからも、私は保育園の保育料にも影響が出るのではないかとみております。今まで保育料を支払う必要がなかった世帯だったのが、支払うようになるというケースが発生するのではないでしょうか。

全国保育団体合同研究集会のお知らせ

第45回全国保育団体合同研究集会が2013年８月10～12日の３日間、神奈川県内で開催されます。詳しくは全保連のＨＰをご覧ください。
　記念講演は、池田香代子さんにきまったようです。表題：100人の村から見える 子どもたちの今そしてあした
　分会については、こちらをご覧ください。